「プジョー206CC-S16 車検整備(足廻り修理など...)。」
こちらのプジョー206CC-S16 エーゲブルーは
車検整備での入庫です。
24ヶ月点検整備ですね。
テスターでの故障診断に下廻りの点検。
フロントの足廻りを点検していたところ
左右ともフレーム側に削れた後が...。
(スプリングかロワシート(受け皿)が当っていたようですが、現状では接触しなくなってしまっています。)
よく見てみると、スタビリンクを取り付けるステーの位置が違っていますね。
なんということでしょう。
ショックアブソーバーが左・右、逆に付いてます。
スタビリンクロッドもステアリングを切ると無理な角度で曲がるので
ブーツがよじれてしまっていますね。
タイロッドエンド右側のブーツも切れてしまっていました。
オーナーさんに確認したところ、2ヶ月くらい前に
ロワアーム・スタビリンクロッド・タイロッドエンドを左右ともDIYで新品交換されたそうです。
交換直後はステアリングを切ると異音がしていたらしいのですが
しばらくしたら異音が無くなったとのことですね。
ショックは2年くらい前にUSEDで購入、DIYで交換。
(アッパーマウントやスプリングも一式とのことなので、購入時から左右逆???ロワアーム交換時にバラしたかは不明)
ちなみにタイロッドエンド右側はナットがちゃんと締まっていませんでした。
(社外品を使用しているのですが、純正の樹脂カラーを取外さなかったため、ナットが浅くて締め切れず、ガタが出てブーツが切れてしまったようです。)
異音がしなくなったということは、
どこかしらが動いて(曲がって)当らなくなった可能性があるのですが...。
とりあえず、左右ショックを交換して正常に戻します。(ロワアームが怪しいですが...。)
左右ショックアブソーバーを取外して...。
新品のストラットアッパーマウントキットを使用して
左右ショックを交換・組換えます。
取外したアッパーマウントは歪んでいて
ベアリングもバラバラでした。
組み替えた左右ショックアブソーバーを取付。
右側タイロッドエンドも新品交換ですね。
車体をリフトから降ろしてみると、
トーインが左右ともかなりアウトを向いてしまっています。
サイドスリップを調整して試乗したところ、異音などは無いのですが
アクセルを踏むとステアリングは真っ直ぐなのに、車体が左右に少し揺られる感じがしますね。
おそらくロワアームにもかなりの負荷がかかったのでブッシュがヨレてしまい、動くのかな。
ロワアームは様子見で後日、交換予定とのことで...。
フロント&リアブレーキ廻りの点検・清掃に
ブレーキパッドの面取り、各部グリスアップ。
サイドブレーキギア部のグリスも硬化していたので拭き取り後、グリスアップ。
ブーツをタイラップで締め直しです。
ブレーキフルード(ATE SL6)交換に。
サイドブレーキワイヤーの調整。
LLCにクーラントブースター添加。
ポーレンフィルター新品交換に
スパークプラグの点検・清掃。
(エアフィルターは湿式なのでオーナーさんご自身が最近、清掃したとのこと。)
ハイマウントストップランプがいくつか切れているのでバルブ交換に
バッテリー(BOSCH PSIN-6C)新品交換。
あとは、A/Cガス補充、E/gオイルの交換やドアミラーの増し締めなどなどで
継続車検を受けて完了ですね。