「プジョー206CC-S16 車検整備 + フロント足廻り 突き上げ&異音修理などです。」
プジョー専門ショップ■MajiBlue■■■マジブルーです。
こちらのプジョー206CC-S16 マオリグリーンは
茨城県からのオーナーさんで、車検整備での入庫ですね。(前回の車検以来なので2年ぶり)
段差でフロントが突き上げる感じがするとのこと。
確かに毎回ではないのですが、チョットした段差でも「ガンッ」と衝撃が…。
とりあえず、テスターにて故障診断。
下廻りの点検。
左フロントのショックがおかしなことになっていますが、
まずは24か月点検整備です。
LLC(PG55-RC)交換に。
エンジンオイル(ASH VFS 5W40)+エレメント交換。
フロント+リアブレーキ廻りの点検・清掃。
ブレーキPADの面取りにスライドピンなど各部グリスアップして組直し。
ブレーキフルード(ATE SL6)交換に。
クラッチシリンダーのフルードも交換。
ポーレンフィルター新品交換に。
エアフィルターは湿式なので洗浄・乾燥後にオイル添加。
スパークプラグはオーナーさん希望で
NGKプレミアムRXに新品交換ですね。
そして、問題の左フロントショックアブソーバーです。
ピストンロッドがアッパーマウントのベアリングに干渉していますね。
*当たっているのでブーツも切れてしまっています。
オーナーさんに確認したところ、昨年に他店にてクラッチ交換をしたとのこと。
(プジョーやシトロエンに詳しいお店ではないそうです。)
修理希望なので取外して確認してみると…。
マウントからベアリングが外れていました。
ショックのケースにも当たっていた痕跡が…。*タッチペンで色を入れておきます。
なんでも、そのお店ではロワアームのジョイントを抜くために、
サスを縮めようとタイラップや針金で何やらしていたとの話です。
その際にズレた可能性が高いでしょうか。
*ちなみに206のクラッチ交換で当社だとメンバーを下ろすのでサスは縮めないです。
ベアリングが外れているのに気づかず組んだことにより、
ショックの取付角度がズレてしまったことが原因ですね。
*通常の作業では外れることがないと思うのですが…。
で
なので、新品のストラットアッパーマウントキットと
オーナーさん手配のダウンサスに…。
切れていたブーツは当社ストックのUSED品に交換して…。
左右ともショックアブソーバーにアッパーマウントキットと
ダウンサスを組み替え。
デフサイド左側からオイル漏れしているので…。
*クラッチ交換の際、デフサイドシールは交換していないとのこと。
M/Tオイルを抜いて、ドライブシャフト取り外し。
デフサイドシール新品交換です。
ロワアームにも負担がかかっていた可能性があるので…。
ついでに左右とも新品交換。
そして、左右ショックを取付ですね。
ちなみにロワボールジョイントとナックルを固定するボルトが
舐めていたので、部品取車から外して使用しました。
*テンションがかかったまま、ボルトをハンマーでたたいたのか、回して入れたか抜いたのかな?
ミッションオイル(ASH FSE-E Spec GEAR 75W90)充填。
↑は取り外したパーツ類です。
テスト走行を実施して、
突き上げや異音が無いことを確認ですね。
追加でオーナーさん希望により、ラバースペーサー取付。
(耐久性に疑問がありますが、乗り心地は良くなりました。)
サイドスリップ調整やバッテリーテストなどなど行って、
継続車検も受けて完了です。*バッテリーはEN値が低いので、そろそろ寿命かな。