│ 

「プジョー207GT ターボ/過給圧調整不良修理 ➡ タービン + ターボコントロールソレノイドなど交換です。」

PEUGEOT専門店MajiBlueマジブルー 栃木県/宇都宮市です。


こちらのプジョー207GT ビアンカホワイトは
高速走行をすると加速時110kmくらいで「Depollution System Faulty」発生、
ターボが利かなくなるとのことで再入庫ですね。
茨城県からのオーナーさんです。
走行距離約86,000km。


前回入庫時にはダンプバルブがバラバラになっていたので、
GFBディバータバルブ強化キットに組替えて様子見だったのですが、
高速道路を走行すると再びエラーが出てしまうとのこと。
過給圧も低かったのですが…。


テスター故障診断してみたところ、前回同様の「過給圧調整不良」。
ターボコントロールソレノイド不調も頭をよぎりましたが、
この走行距離の1.6THPエンジンで、それの故障を聞いたことがないんですよね。

試しに吸気側やバキュームセンサーもTESTパーツに交換してみましたが、症状変わらず。


やはりタービンなのかな。
ということで、オーナーさん了承のうえ、タービン(USED)と同時に
いづれ漏れるであろうオイルリターンパイプと
オイルフィルターハウジングガスケットも交換してみることに…。


もろもろ、取り外して…。


ちなみにオイルフィルターが潰れていました。*当社で交換したのではありません。取付け方がわるかったのかな?


取外したタービンを見てみると…。



エキゾースドからの吸気側にクラックが…。
けっこう奥までヒビ割れているので、ウェストゲート側に流れたエアがここから漏れるのかな


↑はUSEDのタービンAssy。


そして↑がリターンパイプやガスケット類の新品パーツです。


まずは、オイルフィルターブラケットのガスケットを新品交換。


ターボオイルリターンパイプも新品交換。
ガスケットを新品交換したオイルフィルターハウジングも取付ですね。


ガスケット類を新品交換して、タービン(USED)も取付。


補機類を組戻して…。


E/gオイル(MB-Premium 5W30)+エレメント交換と
冷却水(Lubross Super LLC)充填・エア抜き。

早速、TEST走行したところ…。
ブーストは交換前よりも良くなりましたが、レスポンスがいまいち…。
高速走行テストも行いましたが、加速時110kmくらいでエラーが出てしまいます。


インテークバルブの詰まりや高圧燃料ポンプなどの故障なら、
点火不良系や混合気不良でフォルトが入るはず…。
ですが、今回の故障に関係は無いと思いながらも試しにRECS施行。


インジェクションの初期化も試みましたが、予想通り症状に変化なし。


となると、やはりターボコントロールソレノイドが疑わしいわけで…。
オーナーさんに「交換してみたいっ」と伝えたら、
快く「交換してください」とのお返事を頂いたので…。*ありがとうございます

念のため吸気調整側のホースはソレノイド差込側からエアを吹いて清掃。
ターボコントロールソレノイドを新品交換、テスト走行したところ…。*左:現車 / 右:新品


ブーストのレスポンスも格段に良くなって、
1.6THPエンジン本来のフィーリングを取り戻すことが出来ました。

車両引渡し後、オーナーさんから連絡を頂き、
「ブースト感もアップして、高速走行をしてもエラーは出なくなった」とのこと。
しばらくお預かりしてしまった車両だったので、治ってホっとしました。