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「プジョー206グリフ オーバーヒート修理(Wポンプ故障・Tベルト類交換)です。」

おはようございます。
プジョー専門店MajiBlueマジブルー 栃木県宇都宮市です。

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こちらのプジョー206グリフ ルナーミストは
オーバーヒートでの入庫ですね。

入庫時も電動ファンは回っていますが
水温が全く下がらないです。

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リザーブタンクからもLLCが噴いてしまっていますね。

走行距離約7万km。ウォーターポンプかな。
とも思ったのですがオーナーさんにヒアリングしたところ、
他社で車両購入時にTベルト一式交換したとのこと。

テスターで診ると、水温センサーのフォルトが入っているので
水温センサーとサーモスタッドを交換してみます。

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まずは、水温センサー新品交換。

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続いて、サーモスタッドも新品交換。
LLC(PG55-RC)を充填、エア抜きしてエンジンを始動ですね。

が、
オーバーヒートの症状に変化がありません。

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E/gをかけたまま、エア抜きのバルブを開けてみたところ、
LLCが噴出す勢いが微妙なので、やはりウォーターポンプが怪しいです。
オーナーさんに説明して、Tベルト一式でWポンプも交換することに...。

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Tベルトのカバーを外してみると、なんかベルトの張りがスゴくゆるいような...。
カムを固定するピンも規定の位置で入らないですね。(1コマづれてるのかな?)

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↑はカムシャフトギアの箇所ですが、かなりベルトが浮いています。

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よく診てみると、テンショナーの合いマークが全く合っていません。
というか、調整されていないのでは...。
これは危ないです。*購入されたお店は専門店ではないのですが、プジョーは詳しいので任せてくださいとのことだったらしいのですが…

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ということで、Tベルト一式を取外し。

Wポンプ

やはり、オーバーヒートの原因はWポンプでした。
社外品なのですが、品質がよくないんですね。
フィンが樹脂製で軸から剥離して空回りしてしまっています。

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新品のTベルト・テンショナー・アイドラー・Wポンプを取付。
再び、LLCを充填、エア抜きです。

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ついでに、スロットルバルブも汚れていたので清掃して...。

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テスト走行ですね。
水温の動きも正常になりました。

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ちなみに↑は取外したTベルト関係のパーツ類です。